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しな布の糸績み練習会。

ここ、村上市さんぽく地区の山熊田集落と雷集落には、国指定伝統的工芸品であり日本三大古代布の「しな布」があります。

 

古くから女性の冬仕事として樹皮からの布を織ってきました。しかし近年になってやはり後継者不足や高齢化などにより、伝統継承の危機にあります。

 

というわけで、私がこちらに来てから考えた現実的な案、近隣集落などの皆さんのお助けによる、しな布作りの保存です。

 

農閑期の冬を待って、中継集落の母ちゃんがたや総代さん、若手バリバリの皆さんと相談しながら、やっと実現!

糸績み練習会in中継!

 

前日に、中継総代の孝一さんが練習会の旨を素晴らしい文章で全戸放送してくれて、続々と、こんなに集まってくれました!ううう。

本当にたくさんいらしてくれたので、急遽、講師先生あさこさんを山熊田から増員しての大イベント!

 

「せっかくあなたが張り切ってるのに、誰もこないんじゃ可哀想だと思って来たわ(笑)」と、

まっすぐな慈しみのお気持ちと、私のダダ漏れた不安をくんで下さっての1日目です。ありがたいです!

山熊田でのしな布の現状はと言いますと、

各家庭単位でしなの木の樹皮を山に採りに行き、各家々計10名ほどのばあちゃんがたが糸作りをし、生業の里という企業組合がその糸を買い取り、そこで働く3名の伝統工芸士が機を織っています。

以前は主に冬の仕事だったしな布作りは起業をきっかけに通年行われるようになり、慢性的な糸不足になりがちに。

 

というのも、糸にするまでがとにかく大変な作業で、裂いた樹皮の端を捻って繋げていく「糸績み」の工程など、機械化も難しく全て手作業。

伝統保存だったり生産量増加だったりと、あらゆる観点においてネックになっているのが、「糸作り(しな裂き・糸績み)」なんです。

 

というわけで、とうとう念願のしな糸作り練習会!もちろん向き不向きのある作業なので無理強いはいたしませんが、

一生懸命中継母ちゃんチームは自主練も励んでくれておりまして、なんだか楽しくなってきた!


 

講師先生含めた三回目の練習会は、山熊田会場だよレッツゴー!

お隣の集落なのに、数十年ぶりに来た母ちゃんもおられました。

赤ペン先生みたいに、績んでみた良いところ良くないところを一本一本、一人一人チェック!

私もそうですが、やっぱり初めは上手にはいかないわけで、わりとすぐショゲたりするんですけど、みんなでショゲれば面白いし、お茶のみも面白いし、できればもっと面白い!

 

なんだか少しづつ循環が生まれてきたような感覚もあり、それに一気にお母さんが10人くらい増えたみたいな気分でもあって、

素直に嬉しいです、おかあちゃん。

 

中継母ちゃんチームの処女作!私が績んだわけじゃないのに、私のよりも愛おしい。

 

 

しな布の伝統保存も兼ねながら、地域間交流が増えて、世界が広がって、友達が増えて、お小遣いももらえて、子供たちがばあちゃんのすごい背中を見て覚えて、なんだか暮らしが前より少し楽しくなっていったら最高だし、

中継からこのウェーブが始まって、中俣地区、さらにさんぽく中の器用なお婆ちゃんがたに広がっていったら、もっと最高!

 

この地域だからできること、この地域にしかない魅力、この地域の人が本当におもしろいと感じることを、身の丈で地に足つけてゆっくりと増やしたいです。

 

正直なところ、「地域おこし」や「まちづくり」っていう言葉は私には不自然でいまだにピンときてませんが、

自分や目の前の人が充実して力を発揮できる場や機会があれば、いい匂いが周りの人に伝播して、そうして結果的に地域が元気になるのだと思っています。

うまく言えないんですけど、「おこす」ではなく「おきる」というか、「つくる」のでなく「できる」というか。

屁理屈かもしれませんけど、順序は大事です。

 

 

やっと、2集落の母ちゃんがたのおかげで、まだ小さいことかもしれないけれど、小さくても「起きてできた」気がしています。

ありがとうございます!!!っていうか、おもしろかったです!

 

 

 

 

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